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京大・学術語彙データベース 基本英単語1110

京大・学術語彙データベース 基本英単語1110

おすすめ度 ★★★★☆


★★☆☆☆ 2009-08-05 最高学府の放つ英単語集:第2弾
 東大に続き京大までもがこのような本を上梓するとは残念です。内容自体を批判するつもりはありません。ただ、この国の語学教育の現状をよく表しており、また、決して明るくはないこの国の未来が垣間見える気がします。他国の一流大学からこのような本が相次いで公にされるというのは、私にはちょっと想像できません。

 大学における語学教育の本質は読書にこそあり、その補助手段としては辞書をはじめとした既存の情報媒体で充分だと信じますが、いかがでしょうか。大学には先生がいらっしゃるので、学生さんなら質問することも出来るはずです。専門性の高い用語集ならばもっと良書があるでしょうし、TOEFLやGRE、GMATといった上級試験を目指す場合ならばそれに見合った参考書も出ています。そのなかでこのような「単語集」に存在意義があるのかは大いに疑問です。本気ならちゃんとした「辞書」を出してくれ、と言いたい。

 むしろ需要があるのは、例えば2009年現在京大が考える「あるべき学術英語の文体」はどのようなものかといった提言なのではないでしょうか。「正しい文体」を考えるのが難しい時代です。その意味では単語のような枝葉末節は、はっきり優先順位が落ちます。入試ひとつとっても、大学は点数を開示しても採点基準を開示しないので、不安を覚え、苦しんでいる受験生は多いはずです。このレベルで発信する勇気もなく、安易に流れるのはいかがなものか。

 そもそも東大生、京大生ともあろう者が単語集に頼るようでは少々情けないのではないですか。単語集で語彙力をつけようとする暇があるなら生きた文章を読むべきだと信じます。大学も学生さんの語彙力のなさに辟易しているのかもしれませんね。しかし、だから単語集というのでは教育の後退に見えてしまいます。京大にも出版社にも本書が公になったことを憂えている方々がいらっしゃると信じたい。(やや酩酊気味なので乱文(かつ長文)になりましたが、「酔ってつい本音が」ってとこです。)

★★★★★ 2009-06-29 受験生にもお薦め
東大生ですが、「東大英単」 は悲しいかな駄作。
それに比べて、こちらはまともな正統派です。
「院単」と比較された方のレビューがありますが、私もほぼ同意見。
レベル的には、英語をさぼってきた大学3年生辺り向け。
むしろ、意欲的な受験生にお薦めかな?
受験英語に関して一通りの事を終えた東大・京大受験生や、語彙レベルを高めたい早慶受験生には、必ず役立つと思います。

★★★★☆ 2009-06-28 いかにも京大
東大英単をすでに持っていましたが,比較してみようと思い購入しました。東大英単は語彙を280語に絞り込み,区切りごとに問題がついていて進捗をチェックできるようになっています。一方,京大・学術語彙データベース1110はその名の通り,1110語を扱っています。京大の側は各学部の教員から必読と思われる英語学術雑誌を提供してもらい,それを元に,基本語彙を選び,文系・理系共通語彙,文系共通語彙,理系共通語彙に区分しています。英語に対する訳語がいくつかと例文がついていて,伝統的な大学入試対策語彙集のような体裁です。いかにも英文和訳と和文英訳だけの入試問題を出し続けている京都大学らしい語彙集です。東大英単は東大の入試が和訳・英訳に終止せずバランス良く,スピーキングを除くすべてのスキルを評価しようとしているのに似て,定義を英語でしめし,説明の中に訳語を織り込むという手法にしているのと対照的です。読み物として英語力を高めるには東大英単のほうがよいように思えるのですが,語彙の選び方などは京大のほうがシステマティックで,結果的に語彙がどれだけ身につくことになるかを考えると京大のほうが良さそうに思えます。東大英単語は高校生にはまったく勧められませんが,京大のほうは難関校を受験する高校生でも役立ちそうに思えます。

★★★☆☆ 2009-06-25 むむむ・・・
この流れで書くのは恐縮なのですが、個人的感想を少し。



確かに、語彙の抽出方法は凝ってるなぁという感じでした。



しかし、結果的に抽出されたものは、ほんとにタイトル通りの「基本」ではないかと。



すなわち、ここに出てくる単語は知ってて当然位でないと、何十本もの学術論文はとても読めないのではないかと。



ここに挙げられている単語類は、論文の中には確かに頻出です。



であるがゆえに、いったん学術論文に手をつけたならばすぐに習得してしまう語句ばかりな気がします。



挙げられている例文もなぜか論文の一部ではなく、全く関係ない受験英語のような例文でした。



論文のためなら、挙げられた単語が論文の中でどのようにふるまっているかということを示す例文がほしかったです。



例えば、appearanceなどは「一見してそのように見えるが実際には違う」ということが含意されるので、論文で出てきたときには、そのあとに反証が述べられることを予想します。「外観」とか「様子」というのはあくまで受験英語レベルです。



例えば、論文において「claim」という単語は、書き手としてはその主張を真と思っていないときに使います。

このように、ある単語が論文内でふるまう特徴などが掲載されていれば、より役立つものになるのではないかと感じます。



さらに言えば、単語を「文系」「理系」という謎の区分で分けているのもよくわかりませんでした。



確かに日本ではわかりやすい指標になるかもしれませんが、厳密にいえば、欧米では少なくとも文系・理系などという区別はされていません。



つまり、英語においてはそういった区別はなされないわけです。そのような背景をもつ英語を日本流の分類をしてしまっては、恐らく不都合が生じるのではないかと予想されます。



すこしad hocな分類方法な気がしました。それであるなら学問分野別に分けたほうが参照しやすいのではないかと思いました。



理論言語学、計量言語学では、ここでいう「理系」に分類されている単語でもばんばん登場します。



挙げられている単語は良かっただけに、以上の点が残念だと感じたのですが、どうでしょうか?



★★★★★ 2009-06-23 こっちのほうがいい!
先行発売の「東大英単」は語彙が易し過ぎましたが、こちらは分量も難易度もちょうどよいですし、何といっても読みやすい。お勧めします。

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